デイナイトケアの利用料金や利用開始までの流れ

社会的役割が大きく需要も伸びている「デイナイトケア」

患者を支えるデイナイトケア

料金と利用までの流れ

料金と利用までの流れ

デイナイトケアの利用料金と利用開始までの流れを見ていきましょう。利用料金は施設によって異なるため、ここでは大まかな目安を紹介します。

利用料金の目安

大体の目安でいうと、大規模施設で7,000円、小規模施設で5,900円ほどです。これは10割負担の場合の金額なので、健康保険が適用されれば大規模施設で2,100円、小規模施設で1,770円ほどとなります。公的機関の場合は無料のケースもありますが、これも施設によって異なるので詳しい金額については各施設へ問い合わせる必要があります。この他に、初診料や再診料、食事費用などがかかる場合もあります。
なお、健康保険も適用されますが「自立支援医療制度」を利用すれば1割負担で済みます。この制度は精神疾患の治療を目的に通院する際に発生する医療費の自己負担軽減を目的としたものです。通院による治療が必要な精神疾患を持つ人が対象で、デイナイトケアによる治療も適用範囲に含まれます。制度を利用するためには医師の診断書や健康保険証などの書類が必要で、市町村へ直接申請することで利用できます。

利用までの流れ

デイナイトケア利用までの流れも施設によって異なりますが、基本的には精神科医師と相談した上でいくつかのステップを踏んでいきます。医師と施設双方に確認を取りながら、自分に合ったプログラムを決めていきます。精神疾患の治療は複雑なのでデイナイトケアを利用するまでには少々手間がかかりますが、いずれも重要事項なので手を抜かずに進めていかなければなりません。
まずは医師に相談をします。デイナイトケアはある程度症状が安定していなければ利用できないので、専門医による判断が必要です。通院しているところでデイナイトケアを実施していない場合は、別の施設を紹介してもらえることもあります。もちろん、自分で探しても構いません。
次に見学体験・面接をします。施設内の雰囲気やプログラムの内容だけでなく、自宅からのアクセスも重要です。施設によって利用者の数が異なるので、自分に合っているかどうかをじっくり検討しましょう。施設内で診療を受けた上で、スタッフと面接する場合もあります。これは利用の可否を判断するために行うもので、担当医を変えるためではありません。
利用を決定した後は正式な利用手続きに進みます。担当医がいる施設とは別の施設に通う場合は、担当医が書いた診断情報提供書やデイケア指示箋などが必要となります。その後、あらためて症状や利用の意思を確認した上で利用開始となります。

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