デイナイトケアに携わる看護師が担う役割

社会的役割が大きく需要も伸びている「デイナイトケア」

患者を支えるデイナイトケア

看護師が担う役割

看護師が担う役割

デイナイトケアを実施する精神科で働く看護師に求められる役割を見ていきましょう。患者に最も近い距離にいる看護師は非常に重要な役割を担います。

夜勤がないのが特徴

仕事は日勤や遅番が中心で、夜勤は発生しません。そのため、夜勤を避けたい看護師に人気があります。また、地域に深く携われるため地域看護に興味のある看護師にもおすすめです。

どのような施設か理解することが大切

デイナイトケアは精神科に通院している患者が抱えている生活の障害を包括的に捉えて、様々な支援やリハビリテーションを提供する施設です。生活の障害とは人間関係の悩みや不規則な生活リズムのことで、入院する必要はないものの社会生活に影響を及ぼす事象を指します。デイナイトケアはデイケアの中で最も多くの時間を施設内で過ごすため、患者ごとに異なる状況に応じて過ごしやすい環境を整備しなければなりません。ほとんどの場合、精神科病院や精神科クリニックに併設されています。
利用者の年齢はバラバラですが、最も多いのは40歳以上65歳未満の人です。その次に多いのが20歳から40歳の人です。通常の病棟や介護施設に比べると比較的若い層の患者が多いといえます。
看護師の配置基準は施設の規模によって異なりますが、いずれの規模であっても1人以上の専従が義務づけられています。

看護師の役割や仕事内容

看護師の主な役割は「疾患の再発防止」「再入院の予防」「薬剤処方についての調整」「慢性期患者の居場所の確保」「就労支援」です。デイナイトケアではスポーツやカラオケ、料理、園芸など様々なプログラムが行われます。中にはパソコン作業を取り入れた就労支援を実施している施設もあります。これらのプログラムを通じ、患者の日常生活機能を向上させ、社会生活における対人関係の再獲得・構築を支援します。
具体的な仕事内容は「健康管理」「服薬に関する相談・指導」「レクリエーション」「見守り」「緊急時対応」などが挙げられます。デイナイトケアにおいては患者を孤立させないようにすることも重要ですが、服薬管理や疾患予防などの看護業務にも気を配らなければなりません。患者がしっかり服薬できているかを確認し、それぞれの精神状況を把握した上で各スタッフと連携していきましょう。また、患者が自分で精神症状を制御できるように、症状が悪化した際の対処法を指導することもあります。
患者が自立し、最終的に就労につながった時には大きなやりがいを感じます。目標を達成するためには、患者ごとに異なる状況に寄り添った看護が必要です。

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